via the Internet
「弱い」オンライン
私は元々、超少人数での対面授業という相当に人間関係の濃いスタイルで、大学受験指導の塾を運営、主に数学の講師をしておりました。問題児から優等生まで数多くの生徒とオフラインで様々なイベントを通じて向き合ってきました。授業に来なくなった生徒を家まで迎えに行き、真冬の寒空の中何時間も玄関で待ってみたりといったお恥ずかしい振る舞いも、たくさん経験してきました。そうした「濃い」生身の教育経験故に、オンラインでの人との関わりの在り方にも明確な指針を持っています。教育コンテンツに関して言うなら、オンライン教育コンテンツにオフライン性すなわち人間らしさなど全く必要ありません。徹底的に情報として役に立つことだけが重要です。私は講義には徹底して情報を詰め込みますが、それは人間愛の裏返しです。愛故に、オンラインコンテンツにはただひたすら情報のみをこれでもかと詰めるのです。そして、先ほどの人間らしさなど要らないというのは、あくまでも「コンテンツ」に限った話であることについて、念を押しておかなければなりません。そう、ジェイラボはコンテンツ提供サービス事業者ではありません。「コミュニティ」としての機能こそがジェイラボの真の姿です。実際に塾に通う生徒同士のように学習者同士が横につながること。やる気のある生徒同士が意見交換できること。空間を超えて地方と都市がつながること。世代を超えて高校生や受験生と大学生や社会人がつながること。そうした、言わば強風から守らなければあっという間に消えてしまう小さな炎、その「弱さ」こそを守り育てることを大切にしています。Twitterその他のオープンなソーシャルメディアでは、正直民度が低すぎてその「弱さ」は機能を適切に果たせません。全てが「強さ」に上書きされてしまいます。この「弱い場」を提供するということが、まさにジェイラボの役割です。ジェイラボで学び、ジェイラボでつながり、ジェイラボとともに生きる。強いマーケティングを無視した弱い活動、皆さんとの「一期一会」こそが、新しいオンラインの未来を作ると信じています。